ちょうど今、東大のTLP(トライリンガル プログラム)の一環としてドイツに短期留学をしている息子から今日ラインで送られた画像です。
息子から、「ドイツでグラファロを発見したよ。」というメッセージ。
実は息子が小さい頃、寝かせる時に必ず本を読み聞かせていました。 母親は英語の本、私は日本語の本でそれぞれ担当していました。もう、十数年前のことです。しかしながら、こどもの頃に読んでやったこの本がよほど気に入っていたのでしょう。 ドイツ語でも同じ本に再会できて、その当時の記憶が蘇ってきたのだと思います。
小さい頃の記憶の中でお気に入りの本や映画、美味しいと思った食べ物、今までに行って楽しかった場所などで何がいったい記憶に残っているのだろうと、私自身も気になっていました。人間の脳は本来物事を忘れるようにできている、特に辛かった記憶は時間とともに薄れていく傾向にあるが、楽しかったことで記憶としていったい何が持続して記憶の引き出しに保管されるのだろうと。
当時かなりの本を読んでやったのは覚えています。 その中でリクエスト回数が多かったのがこの本だったと思います。こどもにとってストーリーの展開、イラストの色使い、自分が集中できるページ数、楽しいと怖いのバランス、これらの要素がトータルで幼いながらの感性にすっーと受け入れることで、記憶の引き出しにきちんと収まって行ったのでしょう。
読み聞かせの本でお子さんには何が良いのかを迷われている方も多いと思いますが、お子様からの発信に耳を傾けて、お子さんと一緒に本屋さんに出かけましょう。表紙だけの第一印象で選んでも良し。楽しい親子の読み聞かせをしてあげてください。こどもが面白くないと思ったら、その本を読むのはやめれば良いんです。
アマゾンが本のネット販売やEブックを始めてから本屋さんがアメリカではどんどんなくなってきていました。でも、本は実際に表紙を見て内容を想像したり、ページをめくる時のワクワク感があったり、また本の匂い。何かプラスアルファな魅力がありますね。 アマゾンもそうした魅力に気づいてきたのでしょうか、初めてアメリカのシアトルに本屋さんを作ったそうです。 最先端のブックリテールビジネスを一度見てみたいですね。